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Memorandum

2024/4/2

プレイバック 2020-2023 その1

ほぼ4年振りの更新…。なんてこったいです。ゲームはちょくちょく遊んでました。というわけで、これからしばらくは記憶を頼りに、この4年間で遊んだゲームの感想を書いていければと思っています。

Tom Clancy's The Division

挿絵

発売された際に限定版を予約して購入したものの、当時のPCでは正常に動作せずそのまま遊ばずに…、今更ながら引っ張り出してきて遊んでみました。Ubisoft開発および販売のMOアクションRPGです。2016年3月発売。

年末商戦の折、2ドル札に付着されていた致死性の高い強力な天然痘ウィルスにより混乱したニューヨークが舞台です。バイオテロを行ったテロリストの行方は分からないまま、その混乱に乗じた多くの暴徒によって無政府状態になった現状を打開するため、プレーヤーは国家所属のエージェントとして混乱の渦中に身を投じていくこととなります。ゲームシステムはオーソドックスなサードパーソンシューティング(TPS)にオンラインプレイとアイテム収集の要素を加えており、同種のゲームは主にルートシューターとも呼ばれています。

ソロプレイにて45時間ほど遊んで、サブミッションとメインミッションを一通りクリア。アクション部分はかなり普通のTPS…当時流行のカバーアクションを中心としたオーソドックスなものです。ただしマルチプレイ前提の難易度設定になっているのか、とにかくボスの体力が高く感じました。少なからず、障害物にスタックした敵をひたすら打ち続けるような攻略法になってしまってしまったのが残念。RPG部分のゲームメカニクスは、ハックアンドスラッシュとトレジャーハントが核となっているDiablo2にかなり近いと思いますが、アイテム収集にあまり関心が無い人間にとっては、似たようなミッションが続く繰り返し感の強いゲームプレイと、ひっきりなしに拾えるアイテム管理に煩わしさを感じます。反面、様々な武器や防具の組み合わせによるキャラクタービルドはなかなか面白い。ただしどの装備品も大きく戦術を変えるような効果を持つ装備品は少ないため、ひたすら敵を打って進むプレイにはかなりのリピート感は否めないです。発表当時の映像を見て、もっとストーリードリブンなアクションゲームを想像して購入していたため、そもそもゲームジャンルが異なっていたことに驚きました。

グラフィックはとにかくすごいの一言。冬の荒廃したニューヨークは圧巻の完成度です。オブジェクトの細かい作り込みや、太陽のライティングなど、どこに行っても絵になるという感じで、散策しているだけで楽しいです。バイオテロで混乱した舞台設定も日常から一歩踏み外した非日常という感じで好きです。

総じて雰囲気は抜群なんですが、単調なゲームプレイがくどすぎるという非常に残念なゲームです。進行に合わせて様々なスキルが解禁されていきますが、戦術が大きく変わるという物はなく、Diablo2と違って変化を感じにくい。Watch Dogsもそうなんですが、全体的に惜しいというかなんというか…

ちなみに、シングルプレイでも常時オンライン接続で、セーブデータもオンライン上に保存される仕組みです。いずれ来るであろうサービス終了と共にこのニューヨークにはアクセス出来なくなってしまうのだろうかと思うと惜しい気持ちになります。

余談ですが、当時購入した限定版には、実際に主人公がゲーム中に装備している腕時計のレプリカが付いており、ゲーム中の発光ギミックも再現したなかなか凝ったものとなっています。時計としてちゃんと機能するものになっていますが、実際付けてみると結構重くて実用性は低いような?しかし見た目はかなりかっこいいです。この手の限定版のおまけとしては、最も気に入っています。

2021/5/4

続 old world (Early Access)

前回は8段階中1番低いThe Ableでしたが、次は一気に難易度を上げ、The Noble (8段階中5段階目)で遊んでみました。周囲が山に囲まれ、陣取り戦が起きにくいという、たまたま地形に恵まれたと言うこともあったと思いますが、終始優勢でゲームが進んでちょっと拍子抜けでした。今のところAIはまともに軍隊を運用できないような気がします。しかしfamilyの扱いは難しいですね。内乱の発生が止まりませんでした。また指導者の交代についても、初代が長寿だったにも関わらず後継者を指名し直さなかったせいで、その後の代替わりが早くなってしまったのも失敗しました。指名を変更できるのは知っていたが、あれやこれやで忘れがちでした。そのためanbitionのターン制限が矢継ぎ早に発生して、いくつか取り逃してしまい、前回より大分早いものの、中盤以降、想定より大分ターン数が掛かってしまっての勝利でした。それでも124ターンで勝利出来ました。

挿絵

その後、また難易度を上げてThe Magnificent (8段階中7段階目)で開始。思うように都市を獲得できず、中盤以降二つの国に宣戦布告され二正面を余儀なくされ…そこで投了です。AIの軍隊運用であれば突破も不可能ではなかったのかもしれませんが、高難易度だとAIの拡張速度が半端なく、資源収集もカツカツという中で初動に失敗してしまった感があり、諦めました。

最近になって、ついにシナリオモードが搭載されたとのこと。まだ試していませんが、近々遊んでみたいです。先ずは1種類のシナリオが追加されているようです(当初2種類と書きましたが勘違いでした、すみません)

西部戦線で行く!

挿絵

久しぶりにCompany of Heroes 2を遊びました。発売後にDLCとして追加された陣営でスカーミッシュをプレイ。イギリスが楽しいです。歩兵の扱いが難しいですが、軽車両が結構使いやすいと思いました。イギリス戦車はドイツの重戦車には攻撃力で到底かなわないものの、頑丈なところは扱いやすい。発売から大分経つもののCPUは相変わらず戦車の扱いが下手ですが、なんだかんだで自分にとっては適度に苦戦するいい相手です。オンラインを少し遊ぼうと思いましたが、オートマッチせず。マルチプレイ人口は、そこまで少ないというわけではなさそうですが、もしたぶんマッチしたとしても、もう相当な手練れしか残ってないんでしょうね…。ボコボコにされる未来しか想像できません。

2021/3/24

art of rallyクリア

挿絵

キャリアモードの最終であるグループAまで一通り遊びました。グループB以降は、標準難易度でも全勝優勝とはいきませんでしたが、とりあえず最後まで走りきりました。グループ後半の車種は、とにかくマシンの挙動が不安定でかなり苦戦しました。少しのステアリング操作で不安定になり、一度コントロールを失うと、あさっての方向に飛んで行ってしまう事ばかり。特にグループSについては常時不安定状態という感じで、走っていると言うより滑っているという感じでした。その後もタイムアタックを中心にぼちぼち遊んでいます。実績は残り1つですが、ひたすら走り込むタイプのものなので、引き続き遊んでいこうと思います。昨年12月に新たな車種が追加されましたが、今後も新たなステージの追加が予定されているとのことなので、そちらも楽しみにしていようと思います。

old world (Early Access)

Civilization III、IVのリードデザイナーを務めたSoren Johnson率いるMohawk Games開発・販売のストラテジーゲームです。2020年5月にEarly Accessが開始されている段階です。ちなみに発表初期は10 Crownsというゲームタイトルとして発表されていました。自分が購入したのは昨年末だったんですが、他のゲームなどにかまけていて、最近ようやく遊び始めました。

最低難易度でシングルプレイをとりあえず1回遊んでみました。そのためゲームバランスについて語れる状態では無く、メカニクスもまだよく分かっていない部分も少なくないんですが、まずは第一印象として書いていきたいと思います。ちなみに執筆時のバージョンは3月17日のものとなりますが、現段階でシナリオモードを除くゲームの要素がマルチプレイを含めて一通り遊べるようにはなっています。

挿絵

ゲームデザインはスクリーンショットからも感じられると思いますが、Civilizationシリーズを踏襲しています。開拓者ユニットを生産して都市を開き、領土を広げていくといった大部分のゲームスタイルは全くそのままに、舞台を紀元前後の地中海として、ローマやギリシャ、エジプト等の指導者としてその覇権を争っていきます。1ターンを1年として200ターンでゲームは終了しますが、勝利条件を達成した場合、ゲームはそこで終了します。メインの勝利条件はambitionの10種達成となっています。ambitionには指定の建造物やスペシャリストを規定数揃えるものや、規定数の他国の都市奪取などいくつか種類があり、プレーヤー側がある程度選択可能です。自分のプレイスタイルに沿ったambitionを選択していくことが、勝利への一歩目となります。

都市の運営についても、地形改善を中心とするCivilizationを踏襲していますが、地形改善毎の隣接ボーナスの存在があり、配置するスペシャリストも一度設定したら変更不可能など、かなり長期に渡っての計画的な都市運営が求められるようになっています。画面上部などに表示されている資源の種類がCivilization シリーズよりも大分多くなっており、地形改善の種類も相まって、必要以上にゲームが複雑になっているのではと危惧していましたが、消費に関しては各分野によって完全に分離されており、複合的な資源が求められるシーンは非常に限定的で、使用用途はかなりシンプルにまとまっています。そのため、その眺望は非常に明朗に感じられるようになっています。この辺りは流石Soren Johnsonだと思いました。

このゲーム最大の独自要素と言えるのがキャラクターの存在です。実際の指導者一族として年齢の要素を持った人物が登場するようになっており、要職に就かせる人物の資質によって軍事・科学・市政それぞれ伸びやすい要素が異なるためCivilizationシリーズでもおなじみの土地利用や隣国との関係等に加えて、指導者一族の育成も頭に入れながら国家運営を行っていく必要があるようになっています。優秀な人物が発現しても、関連して発生するランダムイベントによってその運命は大きく変わるようになっており、古代史における国家運営の不安定さを感じられる要素となっています。キャラクターは多国間との関係にも深く関わっており、婚姻や暗殺などの要素などもあります。その影響力は多義に渡るようになっており、このゲームの中心的要素として機能するようになっています。

また面白いのがorderという存在で、国家運営のアクションやユニットの移動には全てorderという資源を消費して行うようになっています。orderが許す限り、ユニットはその最大行動回数内において1ターン内に複数回移動させることも出来ます。ただし攻撃や建設などの指示は1ターン1回に制限されています。ちなみに軍事ユニットに関しては、追加のコストを支払うことで、規定回数以上移動させることも出来るようになっています。必要なユニットをスピーディーに展開できる反面、逆にorderの出力が足りないと、大量のユニットを生産しても捌ききれなくなるため、ゲーム展開の高速化と共に物量戦の足かせとしても機能するようになっていると思います

その他、宗教や技術ツリー、法律、都市国家と言ったお馴染みの要素がold worldなりの解釈を持って実装されており、またfamiliyと呼ばれる血族という要素も新たに存在しています。都市やキャラクターに付与されるこの要素によって、新たなジレンマが発生するようになっています。

1プレイの時間については、クリアまで10時間くらい掛かりました。150ターンほどでambition10種を達成して勝利です。中盤以降はフレーバーをろくに読まずに先へ先へと進めていきましたが、それでも結構長かったという印象です。元々事前情報として1ゲーム200ターンというのを聞いていたので、Civilization(シリーズによっても異なるが大体500ターン)に比べてコンパクトなゲームかと思いきや、かなりじっくり遊ぶタイプのゲームのようです。

挿絵

まとめになります。正直なところ(メーカーは違えど)Civilizationシリーズのスピンオフの域は脱していないように思えますが、ユニークな要素も数多く搭載されており、オリジナリティも感じさせます。まだシステムを理解できていない部分も多く、なんともいえないところもありますが、一度決定した方針を変えるのが容易でない割に、ある程度ランダム要素によって振り回されるゲームデザインは結構好みです。高難易度で遊んでみないと分からないですが、この複雑なゲームシステムの中、恐らくAIはあまり賢くないと思うので、ある程度振り回してくれないと面白くないですからね。ビジュアルについては、フル3Dでリッチな印象を受けますが、なんか全体的に見づらいのがちょっと気になります。特に都市改善とか、見分けが付きにくい。アイコン表示も今のところ実装されていません。キャラクターポートレートについては、この種のゲームとしては珍しく、割と美男美女で揃うようになっており、これはすごい気に入りました。自分はCivilization Vのアートデザインが非常に好きだったんですが、本作のアートディレクターであるDorian Newcombは、Civilization Vのアートディレクターも務めていた人物のようです。マルチプレイについては遊んでないのでなんともいえませんがクラウドセーブ機能を用いた非同期型を実装しており、割と力を入れているように感じます。1ゲームがかなり長いため、マルチで遊ぶユーザーは相当限られるとは思いますが、この辺りはちょっとジャンルが違うもののSlitherine社のゲームなどで同じサーバー駆動型の非同期のマルチプレイが賑わっているような感じも受けるので、機会があれば試してみたいと思っています。

現在は、概ね一週間に一度バージョンアップが行われていますが、挙動についてはまだまだバギーな感じはします。シナリオモードは未だ未実装の状態であり、正式リリースが近い感じはあまりしませんが、同じMohawk Gamesから発売されたOffworld Trading CompanyのEarly Accessについては正式リリースまでの期間が大体1年程でしたので、遅くとも2021年中には正式版がリリースされるのではないかと考えています。

直近でリリース予定のストラテジーゲームとしては4月に発売が予定されているHUMANKINDと共に最も期待しているタイトルの一つであり、このEarly Access版を遊んで、その期待は膨らむばかりです。

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2011/8/29 Illustration 更新

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