ほぼ3年振りの更新…。なんてこったいです。ゲームはちょくちょく遊んでました。というわけで、これからしばらくは記憶を頼りに、この4年間で遊んだゲームの感想を書いていければと思っています。
Tom Clancy’s The Division

発売された際に限定版を予約して購入したものの、当時のPCでは正常に動作せずそのまま遊ばずに…、今更ながら引っ張り出してきて遊んでみました。Ubisoft開発および販売のMOアクションRPGです。2016年3月発売。
年末商戦の折、2ドル札に付着されていた致死性の高い強力な天然痘ウィルスにより混乱したニューヨークが舞台です。バイオテロを行ったテロリストの行方は分からないまま、その混乱に乗じた多くの暴徒によって無政府状態になった現状を打開するため、プレーヤーは国家所属のエージェントとして混乱の渦中に身を投じていくこととなります。ゲームシステムはオーソドックスなサードパーソンシューティング(TPS)にオンラインプレイとアイテム収集の要素を加えており、同種のゲームは主にルートシューターとも呼ばれています。
ソロプレイにて45時間ほど遊んで、サブミッションとメインミッションを一通りクリア。アクション部分はかなり普通のTPS…当時流行のカバーアクションを中心としたオーソドックスなものです。ただしマルチプレイ前提の難易度設定になっているのか、とにかくボスの体力が高く感じました。少なからず、障害物にスタックした敵をひたすら打ち続けるような攻略法になってしまってしまったのが残念。RPG部分のゲームメカニクスは、ハックアンドスラッシュとトレジャーハントが核となっているDiablo2にかなり近いと思いますが、様々な武器や防具の組み合わせによるキャラクタービルドはなかなか面白い。ただしどの装備品も大きく戦術を変えるような効果を持つ装備品は少ないため、ひたすら敵を打って進むプレイにはかなりのリピート感は否めないです。発表当時の映像を見て、もっとストーリードリブンなアクションゲームを想像して購入していたため、そもそもゲームジャンルが異なっていたことに驚きました。
グラフィックはとにかくすごいの一言。冬の荒廃したニューヨークは圧巻の完成度です。オブジェクトの細かい作り込みや、太陽のライティングなど、どこに行っても絵になるという感じで、散策しているだけで楽しいです。バイオテロで混乱した舞台設定も日常から一歩踏み外した非日常という感じで好きです。
総じて雰囲気は抜群なんですが、単調なゲームプレイが目立ってしまうのが少々残念なゲームです。進行に合わせて様々なスキルが解禁されていきますが、戦術が大きく変わるという物はなく、Diablo2と違って変化を感じにくい。Watch Dogsもそうなんですが、全体的に惜しいというかなんというか…
ちなみに、シングルプレイでも常時オンライン接続で、セーブデータもオンライン上に保存される仕組みです。いずれ来るであろうサービス終了と共にこのニューヨークにはアクセス出来なくなってしまうのだろうかと思うと惜しい気持ちになります。
余談ですが、当時購入した限定版には、実際に主人公がゲーム中に装備している腕時計のレプリカが付いており、ゲーム中の発光ギミックも再現したなかなか凝ったものとなっています。時計としてちゃんと機能するものになっていますが、実際付けてみると結構重くて実用性は低いような?しかし見た目はかなりかっこいいです。この手の限定版のおまけとしては、最も気に入っています。