3月 2021

キャリアモードの最終であるグループAまで一通り遊びました。グループB以降は、標準難易度でも全勝優勝とはいきませんでしたが、とりあえず最後まで走りきりました。グループ後半の車種は、とにかくマシンの挙動が不安定でかなり苦戦しました。少しのステアリング操作で不安定になり、一度コントロールを失うと、あさっての方向に飛んで行ってしまう事ばかり。特にグループSについては常時不安定状態という感じで、走っていると言うより滑っているという感じでした。その後もタイムアタックを中心にぼちぼち遊んでいます。実績は残り1つですが、ひたすら走り込むタイプのものなので、引き続き遊んでいこうと思います。昨年12月に新たな車種が追加されましたが、今後も新たなステージの追加が予定されているとのことなので、そちらも楽しみにしていようと思います。

old world (Early Access)

Civilization III、IVのリードデザイナーを務めたSoren Johnson率いるMohawk Games開発・販売のストラテジーゲームです。2020年5月にEarly Accessが開始されている段階です。ちなみに発表初期は10 Crownsというゲームタイトルとして発表されていました。自分が購入したのは昨年末だったんですが、他のゲームなどにかまけていて、最近ようやく遊び始めました。

最低難易度でシングルプレイをとりあえず1回遊んでみました。そのためゲームバランスについて語れる状態では無く、メカニクスもまだよく分かっていない部分も少なくないんですが、まずは第一印象として書いていきたいと思います。ちなみに執筆時のバージョンは3月17日のものとなりますが、現段階でシナリオモードを除くゲームの要素がマルチプレイを含めて一通り遊べるようにはなっています。

ゲームデザインはスクリーンショットからも感じられると思いますが、Civilizationシリーズを踏襲しています。開拓者ユニットを生産して都市を開き、領土を広げていくといった大部分のゲームスタイルは全くそのままに、舞台を紀元前後の地中海として、ローマやギリシャ、エジプト等の指導者としてその覇権を争っていきます。1ターンを1年として200ターンでゲームは終了しますが、勝利条件を達成した場合、ゲームはそこで終了します。メインの勝利条件はambitionの10種達成となっています。ambitionには指定の建造物やスペシャリストを規定数揃えるものや、規定数の他国の都市奪取などいくつか種類があり、プレーヤー側がある程度選択可能です。自分のプレイスタイルに沿ったambitionを選択していくことが、勝利への一歩目となります。

都市の運営についても、地形改善を中心とするCivilizationを踏襲していますが、地形改善毎の隣接ボーナスの存在があり、配置するスペシャリストも一度設定したら変更不可能など、かなり長期に渡っての計画的な都市運営が求められるようになっています。画面上部などに表示されている資源の種類がCivilization シリーズよりも大分多くなっており、地形改善の種類も相まって、必要以上にゲームが複雑になっているのではと危惧していましたが、消費に関しては各分野によって完全に分離されており、複合的な資源が求められるシーンは非常に限定的で、使用用途はかなりシンプルにまとまっています。そのため、その眺望は非常に明朗に感じられるようになっています。この辺りは流石Soren Johnsonだと思いました。

このゲーム最大の独自要素と言えるのがキャラクターの存在です。実際の指導者一族として年齢の要素を持った人物が登場するようになっており、要職に就かせる人物の資質によって軍事・科学・市政それぞれ伸びやすい要素が異なるためCivilizationシリーズでもおなじみの土地利用や隣国との関係等に加えて、指導者一族の育成も頭に入れながら国家運営を行っていく必要があるようになっています。優秀な人物が発現しても、関連して発生するランダムイベントによってその運命は大きく変わるようになっており、古代史における国家運営の不安定さを感じられる要素となっています。キャラクターは多国間との関係にも深く関わっており、婚姻や暗殺などの要素などもあります。その影響力は多義に渡るようになっており、このゲームの中心的要素として機能するようになっています。

また面白いのがorderという存在で、国家運営のアクションやユニットの移動には全てorderという資源を消費して行うようになっています。orderが許す限り、ユニットはその最大行動回数内において1ターン内に複数回移動させることも出来ます。ただし攻撃や建設などの指示は1ターン1回に制限されています。ちなみに軍事ユニットに関しては、追加のコストを支払うことで、規定回数以上移動させることも出来るようになっています。必要なユニットをスピーディーに展開できる反面、逆にorderの出力が足りないと、大量のユニットを生産しても捌ききれなくなるため、ゲーム展開の高速化と共に物量戦の足かせとしても機能するようになっていると思います

その他、宗教や技術ツリー、法律、都市国家と言ったお馴染みの要素がold worldなりの解釈を持って実装されており、またfamiliyと呼ばれる血族という要素も新たに存在しています。都市やキャラクターに付与されるこの要素によって、新たなジレンマが発生するようになっています。

1プレイの時間については、クリアまで10時間くらい掛かりました。150ターンほどでambition10種を達成して勝利です。中盤以降はフレーバーをろくに読まずに先へ先へと進めていきましたが、それでも結構長かったという印象です。元々事前情報として1ゲーム200ターンというのを聞いていたので、Civilization(シリーズによっても異なるが大体500ターン)に比べてコンパクトなゲームかと思いきや、かなりじっくり遊ぶタイプのゲームのようです。

まとめになります。正直なところ(メーカーは違えど)Civilizationシリーズのスピンオフの域は脱していないように思えますが、ユニークな要素も数多く搭載されており、オリジナリティも感じさせます。まだシステムを理解できていない部分も多く、なんともいえないところもありますが、一度決定した方針を変えるのが容易でない割に、ある程度ランダム要素によって振り回されるゲームデザインは結構好みです。高難易度で遊んでみないと分からないですが、この複雑なゲームシステムの中、恐らくAIはあまり賢くないと思うので、ある程度振り回してくれないと面白くないですからね。ビジュアルについては、フル3Dでリッチな印象を受けますが、なんか全体的に見づらいのがちょっと気になります。特に都市改善とか、見分けが付きにくい。アイコン表示も今のところ実装されていません。キャラクターポートレートについては、この種のゲームとしては珍しく、割と美男美女で揃うようになっており、これはすごい気に入りました。自分はCivilization Vのアートデザインが非常に好きだったんですが、本作のアートディレクターであるDorian Newcombは、Civilization Vのアートディレクターも務めていた人物のようです。マルチプレイについては遊んでないのでなんともいえませんがクラウドセーブ機能を用いた非同期型を実装しており、割と力を入れているように感じます。1ゲームがかなり長いため、マルチで遊ぶユーザーは相当限られるとは思いますが、この辺りはちょっとジャンルが違うもののSlitherine社のゲームなどで同じサーバー駆動型の非同期のマルチプレイが賑わっているような感じも受けるので、機会があれば試してみたいと思っています。

現在は、概ね一週間に一度バージョンアップが行われていますが、挙動についてはまだまだバギーな感じはします。シナリオモードは未だ未実装の状態であり、正式リリースが近い感じはあまりしませんが、同じMohawk Gamesから発売されたOffworld Trading CompanyのEarly Accessについては正式リリースまでの期間が大体1年程でしたので、遅くとも2021年中には正式版がリリースされるのではないかと考えています。

直近でリリース予定のストラテジーゲームとしては4月に発売が予定されているHUMANKINDと共に最も期待しているタイトルの一つであり、このEarly Access版を遊んで、その期待は膨らむばかりです。

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