またまた前回の続きです。今回で最後になります。
Dishonored
Arkane Studios開発、Bethesda Softworks発売の一人称視点のステルスアクションゲームです。女王暗殺の汚名を着せられた主人公が、暗殺の真実解明と黒幕への復讐をしていきます。2012年10月発売。ゲームは面白く、気に入ってDLCもすべて購入しました。本編もさることながら、DLC3種の完成度も高く、うち1種類は本編のストーリーとは直接関係ないチャレンジモード的な内容ですが、残りの二つは本編の内容を補足する外伝が描かれます。特に最後のDLCとなったBrigmore Witchesのラストは、本編の内容と相まって印象的でした。RPGライクなステルスアクションとしては大変な傑作だと思います。
グラフィックは、油絵的なノンフォトリアリスティックさを持たせており、トゥーンシェーダーではないんですが非常に印象的でした。総じてアートワークデザインの完成度がかなり高いと感じました。続編も発売されていますが、初代でストーリーがうまく完結していると思っていたので、気になりつつも遊んでいません。でもいずれ遊びたいと思っています。
Planetary Annihilation: TITANS
Uber Entertainment開発、販売のポップなグラフィックが特徴のRTSです。2015年8月発売。もともと発売されていたPlanetary Annihilationの後継版になります。kickstarterのクライドファンディングにおいて、惑星ごと敵を破壊する壮大なプロモーションビデオが話題となり、期待の高かった作品ですが、発売後はその完成度の低さと改善に対する姿勢から批判を浴びた作品でもあります。その後、新たなインディーズの開発者を招き入れて、大幅にリファインしたのが本作TITANSとなります。
元々Supereme Commanderの精神的後継作として期待されていた作品ですが、今作ではゲームバランスが全体的に見直され、タイトルにもなっているゲームエンダーとなるTITANと呼ばれる大型ユニットが導入されています。Supreme Commanderで言うところのExperimental Unitですね。コマンダーユニットを核とした経済システムやダイナミックなズームツールなど、Supereme Commanderとの共通点は多いですが、複数の惑星間を跨いだ戦闘や惑星破壊が可能なシステムなど、ダイナミックな戦いが出来るようになっています。ただ、ユニットや建造物の種類は大分少なく、単純に複雑なゲームにならないような配慮もされています。
キャンペーンはスカーミッシュを繰り返す勝ち抜き戦的な内容で、ゲーム中にストーリーらしいストーリーが語られることもないシンプルなものですが、スカーミッシュが好きなのであればリプレイ性は高いと思います。CPUも割と強いので、やり応えはあると思います。ただ、いかんせん単調なため、このゲームのコンセプトが好きになれるかどうかで大分変わると思います。RTSに関心が無いと全く面白くないんじゃないでしょうか。自分としては、衛星を利用したコントロールが重要など、全体的なゲームバランスとしてイマイチ地に足付いていない戦術を強いるゲームデザインがあまり好みでは無いのですが、ポップなグラフィックは好きです。
Darksiders II
Darksidersの続編で、引き続きVigil Games開発、THQ発売。Joe Madureiraも引き続き参加しており、ストーリーも4部作の第2部といった位置づけです。前作が、なんだかんだで壮大なストーリーのプロローグ的な位置づけを臭わせていましたが、今回は主人公が変わったこともあり、今作のゲーム開始時の時点では、前回のラストがどう転んでいくのかがはっきりしないままゲームが始まってしまい、ちょっと残念。当時はTHQの経営状態がよくないことや、Joe MadureiraがVigil Gamesを退職してしまったこともあり、残りの二部(か1部?)がそのまま実現するかどうか危うい状況でしたが、その後無事に3作目や前日端を描いた外伝が発売されています。
2時間ほど遊んだ感想ですが、前作とそれほど代わり映えしないというのが正直な感想。プレーヤーキャラクターを強化する方法が、前作では、主に固定アイテム収集と敵を倒して得られるポイントの消費によって行われていましたが、今回は敵を倒して得られる経験値と、敵からドロップするランダムアイテムに変更され、ハックアンドスラッシュライクなものへ変更されました。相変わらず、ゲームの中心は地形パズルですが、レベルアップシステムにおいてRPGでよくあるスキルツリーが採用されていたり、アイテムは合成の概念があったりと、戦闘面をよりRPG要素の強いものへとシフトしている点は今作の最大の変更点と言っていいと思います。この辺は、最近のトレンドを取り入れてゲームシステムを洗練させたと見るのがいいのかもしれませんが、前作のパズルメインのゲームデザインを考えると、やることが増えて面倒くさいと感じてしまう面もありますね…。ボス戦に関しても、前回は弱点を探して倒す方法を探すのがメインでしたが、今回は単純に敵の攻撃を回避しながら戦う最近のトレンドに沿ったものとなっているのも、個性が薄まったようでちょっと残念。前作の弱点を探しながら戦うことが面白い部分と感じていましたが…。ついでに言えば、今のところ地形パズルは前作の焼き直しという感じで、あまり新鮮味はありません。と言っても、序盤で止めてしまっているので、いずれ再開したいです。
Torchlight II DEMO
Torchlight IIはRunic開発のアイテム収集要素とキャラクター育成要素に特化したアクションRPGです。いわゆるハックアンドスラッシュというタイプのゲームになります。製品版がもう発売されていますが、まずはお試しということで体験版の方を遊んでみました。既にIIIが発売されましたが、IIの体験版についてとなります。スクリーンショットの日付が2012年となっているので、大体そのときの感想です。
ゲームシステム自体は、ほぼDiablo IIと言っていい感じで、特に戦闘やアイテム収集の部分はほぼコピーと言っていいんじゃないでしょうか。ソケットシステムまでそのままです。唯一違う点はペットと呼ばれるNPCが存在する点で、プレーヤーと一緒に戦闘に参加してくれる他、ダンジョンで拾ったアイテムを持たせて町まで売りに行かせることもできるようになっています。これは便利。拾えるアイテムは豊富ですが、一発で種類別に整理するボタンがあったりなど、ユーザーフレンドリーな作りは なかなかのものだと思いました。しかしグラフィックはあまり綺麗ではなく、3Dとは言っても10年以上前のゲームを連想させる感じでちょっと残念です。低価格路線と言うこともあり、しょうがない部分ではありますが…。また、マップがランダムクリエイトではない点は好みが分かれるかもしれません。ちなみに体験版のボリュームは結構あり、3時間以上遊べると思います。というか自分は3時間くらいで飽きてしまいました、むーん。とにかく戦略性もアクション性も薄く繰り返し感の強いH&S;系特有の単調なゲームデザインは免れない感じで、どうにも苦手です。Diablo IIもDiablo(標準難易度)を倒すところまでは面白かったんですが…、そこで飽きてしまいました。基本的に重要だと思うのはゲームをクリアできるかどうかで、限られた手持ちのカードをいかにうまく使うかが楽しいと思うので、そういう部分に重点を置いたゲームの方が好きです。カードゲームで言えば固定デッキ戦よりドラフト戦の方が好きという感じ。個人的には、こういうH&S;的な感じをしつつ、NetHack(というかトルネコの大冒険というか)のようなゲームがあればいいなと思いました。