
Splash Damage開発、id software監修のチーム戦FPSの体験版になります。基本的にゲームはインターネットを通してのマルチプレイに重点が置かれており、このPlayable Demoでも実際にマップ「Valley」を使ってマルチプレイが楽しめるようになっています。また、AIプレーヤーを利用してオフラインで遊ぶこともできるようになっています。
システムが結構複雑で、少しずつ把握しながらAI相手にひたすらEnemy Territory Offlineしているんですが、オフラインでも非常に面白くてびっくりです。ゲームシステムはチーム戦が主体ということでだいぶ複雑ですが、AIが非常によくできていて驚かされます。開発者が以前にAIの出来について「今まで発売されたゲームの中でもっとも賢い」なんて断言してた記憶がありますが、確かに状況に応じて臨機応変に作戦を変えてくるなどの高度な行動も目立ち、その挙動には素直に感嘆します。
グラフィックは広大なマップを遠景まではっきりと描写しているのが特徴的で、雰囲気も油臭い金属の質感なんかがよくできていて綺麗ですね。特に車両の挙動や兵士の動作などのキャラクターアニメーションが滑らかで、非常によくできていると思いました。

最初の話に戻りますが、オフラインで遊んでいる理由はもともと私がマルチプレイが好きじゃないというのもあって、いつも大抵はシングルプレイ主体のFPSに付いているおまけ的存在のDeathmatchをたまにちょろっと遊ぶくらいなんですよね。最近はのチーム戦FPSとして定番のカウンターストライクに加え、バトルフィールドやチームフォルトレス2、シャドウランなどもよくメディアなどで注目されて、いわゆるチーム戦FPSブーム真っ只中という感じですが、全然興味がわかなくて残念です。というか、こういうゲームって大抵がモチーフとして第二次世界大戦や現代戦などを使っていてミリタリー色が強い傾向がありますが、私はミリタリー好きじゃないのでもっと興味がわかないというわけです。反面ロボットや怪物系なんかは結構好きでSFが大好きなんですが、あんまりSFって最近流行ってないみたいですね。
今回のQuake Warsの場合、珍しいことにロケーションは純SFって感じで、巨大ロボットや怪物も出てくるし、AIが賢いから一人で遊んでいても面白いし、いい感じです。ただ体験版を遊んだ限りだと、システムが複雑な反面チュートリアルらしい導入補助もなく、だいぶ玄人向けという印象がぬぐえないゲームという感じで、今後は(既に製品版も発売されているわけですし)プレーヤー人口を同時期に発売されたチームフォルトレス2などの競合ソフトに食われてしまうのか、それともid software久々の(マルチプレイの)スマッシュヒットにつながるのか、その動向が気になります。
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